第7章「エピローグ」
今まで「住民主体の地域包括ケアシステム構築を目指して」について述べてきましたが、今回は最終回となり、総まとめを致します。
私たちが目指しているのは第1章の図でお示し致しました、あの横軸の完成です。
縦軸は"医療と介護の一体化”で主に『命と健康』を守ります。一方、横軸は『くらし』を支えようとする活動です。
要介護者が住み慣れた場所でいつまでも住み続けられるためには『くらし』を支えられるかにかかっています。
第3章風の原点「家に帰りたい」で救えなかった原因は、この『くらし』を支えることができなかったからです。
かつての日本では、『くらし』は血縁家族が守るのが当たり前の時代が続いていました。ところが近年の家族形態では、それは不可能になってきました。もはや身内だけではどうにもならなくなったのです。
そこで、わがNPO法人「新田の風」が、この問題を解決すべく活動を開始致しました。
目指すところは大きく2つです。
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