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"自称看護師”が支援活動?

2016年08月29日 12:20 by Ijyuuinn_manabu
2016年08月29日 12:20 by Ijyuuinn_manabu

熊本震災災害支援レポート~発生1カ月後の状況~

熊本県 矢野 脩一郎

活動概要 活動日 時5月14日午前8時30分から午後9時 活動場所 益城町総合体育館 チーム編成 (午前)愛媛県薬剤師会(2名)、福岡県薬剤師会(3名)、鹿児島県薬剤師会(1名)、熊本県薬剤師会(1名)チーム編成 (午後)福岡県薬剤師会(5名)、沖縄県薬剤師会(2名)、熊本県薬剤師会(1名)

活動内容・タイムスケジュール 8:15益城町総合体育館に到着. 総合受付にて拠点の確認 8:30自己紹介後、すべての引継ぎ 9:00環境測定(CO2・粉塵・温度・湿度・明るさ)を行いながら避難者への声掛け(咳が出ている人など) 9:30薬剤師ミーティング(業務内容と引継ぎの確認。土曜日ということもありメディア取材が来ることも予想されるが、チームリーダー以外は何も話さないよう指示があった) 9:30~状況をみて昼食を摂り、主に調剤と服薬指導業務を行う 13:00午後組への引き継ぎ(巡回担当に指名されたため、避難所及びテント村の巡回) 15:00環境測定 16:00薬剤師ミーティング(その後巡回へ) 19:30環境測定 20:00日赤診療終了に伴い、後片付け 21:00業務終了(巡回レポート)

  薬局内部

  薬局待合スペース

  薬剤師業務スケジュール

 

考 察 

■震災から1カ月が経ち、近隣の医療機関も業務を始めだしているところもあることから、「できるだけ地域に医療提供の場を移す」「在庫を絞り始める」という状況があった。

■1日の患者数は45人。日赤は鳥取から派遣で来られており、処方内容の変更にも柔軟な対応を頂けた■避難所は小さな社会であり、自ずと「薬剤師の仕事とは何か?」「求められるものは何か?」について改めて考えられる経験となった。

■学校薬剤師としての仕事はこれまで経験できていなかったが、今回、環境測定を通してその一端を経験できた。今後、チャンスがあれば学校薬剤師としての仕事を通した社会貢献活動にも参加したいと考えた。

■調剤と服薬指導を通した業務は日常行っているものであるが、医薬品の資源が十分でないことに加え、今後は地域へ患者さんを戻していく時期でもあることから、在庫管理における医薬品管理の難しさを実感した。

■薬剤師が巡回することに感謝されることもあり、また生活で困っていることへの相談を受けるなど、受診勧奨やOTC医薬品配付を含めた充実した支援を行うことができた。

■今回の災害支援を通して、医療連携の重要性を感じた。一方、飛び込みによる「自称看護師」を名乗る女性がどこのチームにも所属せずに支援活動を行っている案件が確認された発熱(30度以上)があると伝え聞いた薬剤師メンバーが改めて体温測定したところ、36.4度しかない事例があった。自称看護師がその後どのような活動したかは不明であるが、質を担保した支援を行うためにも身元確認と所属確定を厳格にしたうえで、活動に従事しなくてはならないと考えた。

 

  受診受付

 

  診療スペース

 

  患者用ベット

 

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