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インバウンド体験記~訪日外国人との対応 vol.1

2016年09月05日 21:31 by kengo_takamatsu

急増する薬局への訪日外国人

テレビや雑誌、新聞でも頻繁に取り上げられている急増する訪日外国人。数多くの史跡や美しい自然を持つ日本に高い注目が集まり、また、円安株高といった為替の影響から、中国、東南アジアなど多くの国々から買い物客が押しよせていることはご承知の通りです。

ところで、読者の方は海外旅行中に体調を壊したことはありませんか?

「病院へ行くほどではないが、薬は欲しい」と思ったことはありませんか?

 訪日外国人の数が上がることに伴い、街の薬局へ訪れる外国人の数も急激に増加しているのです。

本連載では、来局数が急速に増えた海外の方との実際のやり取りを紹介し、「どのような対応をしたか」「どのような対応をすればよかったか」「間違いはなかったか」などについて報告していきます。

自身の薬局での業務、また「備わっていなければいけない知識」など、今後の薬剤師活動に是非ともお役立てください。

私の働いている薬局は、東京中心部のオフィス街に所在しています。

地理的に言えば銀座、日本橋、有楽町、東京駅の真ん中あたりに位置しており、そのような環境ゆえ、毎日のように国内外を問わず、多くの観光客の方が来局されます。

訪日外国人の方は国籍も様々で、アジア圏や欧州はもとより、中近東の方々など国際色豊かで多岐にわたります。

楽しいはずの旅行ですが、中には体調を崩される方もいらっしゃいます。

薬局には「体調の悪さを何とかしたい」と必死に飛び込んできますので、こちらも「何とかしてあげたい」と必死に対応します。

しかしながら、多言語を問題なく話せる薬剤師ならば問題はないでしょうが、多くの方は言葉に一抹の不安を抱えているのではないでしょうか?

毎回ケースごとに来局された外国人の方とのやりとりを再現していきたいと思いますが、私の英語力自体が褒められるレベルではないので、おかしな英語を使う事もあります。そのあたりは寛容な気持ちでお許しいただき、コメントなどで指摘していただければ嬉しく思います。

他の読者の方も共有することができると思いますので、よろしくお願いいたします。

当月のケース:アジア人男性2人組(20~30歳)

辺りを見回し局内に入ってきて、私に症状を訴えます。

患者:Excuse me. I want eyedrops.I feel tired and dry.............
患者:My eyes feel tired and dry(と言い直す)

言い直した「My eyes feel tired and dry」は、自分が感じている→自分の目が感じている。より丁寧な言い回しでしょうか? 聞く側としてはより分かり易く感じました。

全部はよく聞き取れなかったのですが、どうやら疲れ目・ドライアイ用の目薬が欲しいようです。

私:Who is the patient ?
患者:Me
私:Tired eye and dryness ?
患者:Yes !

再度確認したところ、やはり疲れ目とドライアイでした。

症状が分かったので次は薬選びですが、その前に簡単な確認事項だけやりとりします。

私:Do you have allergies ?
患者:No
私:Do you use contact lens ?
患者:No

アレルギーも無くコンタクトも使っていないようなので、比較的どれでも使えそうです。

今回は疲れ眼用のものとドライアイ用のものと2種類を用意しました。

疲れ眼用のものは参天製薬の『新サンテドウ』、ドライアイ用のものはロート製薬の『新なみだロート ドライアイ』です。

それぞれを指さして「For dryness」「For tired」と伝えると、ドライアイよりも疲れ眼が辛かったようなので『新サンテドゥ』を選びました。

3~6times in day」と使用回数も伝え、これで終わりかと思ったところで患者から新しい質問が来ました。

患者:When shall I finish using this product ?

「私はいつこの製品の使用を終了しなければならないのですか?」直訳したらこんな感じでしょうか?

ビタミンB12の点眼薬なので、特に副作用も気にしなくてよいですし、どうせなら使い切ったほうが効果的でしょう。

いざ伝えようとしましたが、残念ながら私にはこのことを伝えられるほどの英語力が備わってはいないので、難しいことはやめて単刀直入に「使い切ることだけ分かってもらえれば」と思い、「Use up please」と伝えてみました。

すると彼は少し困り顔です。

言葉の通じない方とのやりとりで、表情は大事な情報の1つですから、彼が満足していないことは一目瞭然です。

「使い切って下さい」と伝えたつもりですが、「何か違ったかな?」とこちらも不安になってきました。

ところが彼にはどうしても伝えたいことがあるらしく、一生懸命に説明してくれます。

患者:Sorry . My vocabulary is ~~~

最後は何と言っているか聞き取れなかったですが、「言葉足らずでゴメンね」と言っているのは分かりました。

そこで彼が出してきたものは..............iPhoneです!

「最初から使ってよ!」と言いたくなりますが、これでより意思の疎通は出来そうです。

彼が「中国語→日本語」の変換で見せてくれたものは「使用期限」。いつまで使えるかを聞きたかったのですね。

患者:When shall I finish using this product ?

確かにいつまで使えるかとも訳せそうです。

点眼薬の使用期限は、開封後1カ月が通常だと思いますので、私が「After opening.1 month.」と答えると、彼も満足そうにお礼を言ってくれました。

今回は目薬の対応だったので比較的楽であり、所要時間は10分位だったかと思います。これが日本人相手なら素早く対応できたかもしれないですが、10分あれば外国人相手でも対応は出来そうです。

頭の中では分かっていたり、時間をかければ話せそうなことでも、いざその場になるとなかなか思うようにはいきません。

このような体験をこれから紹介していきますので、お楽しみにしてください。

 


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