平成28年に薬価収載された新規抗血小板薬のチカグレロル(ブリリンタ錠)について紹介しよう。
これは、使用頻度の高いクロピドグレル(プラビックス)やプラスグレル(エフィエント)の同効薬にあたり、血小板のP2Y12受容体を阻害し抗血小板作用を示す、いわゆる血液サラサラの薬である。
同薬は主に急性冠症候群の抑制、経皮的冠動脈形成術(PCI)実施時の抗血小板療法に用いられる。
欧米では使用が勧められている薬剤であるが、主に日本人を対象とした試験を見るとまた印象が異なる部分があったり、臨床試験の論文上解釈に注意が必要な点もあるため、それらを踏まえて解説する。
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