費用対効果評価の実際
本連載の第1回で簡単に説明したように、費用対効果評価(医療経済評価)とは医療技術評価(HTA)の一つの領域であり、簡単には、「新たな医療技術の使用が生み出す価値が費用の増加にみあうかどうかを既存治療との比較で評価するもの」と定義される。
この定義の中のポイントとなる点は、以下の3点である。
① 比較対照をどのように設定するか。
② 価値(効果/アウトカム)評価をどのように行うか。
③ 費用範囲をどのように決めるか。
これらの3点をどのように設定するかによって分析結果やその解釈が異なることがあるからである。
簡単な例でみてみよう。
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